時空を歪ませるほどのヤバイ女は存在する

本当にヤバい女は存在する。これはある警察筋から聞いた話である。

この世には、男の想像を遥かに超える言動と行動を繰り返すオンナがいる。容姿端麗、誰からもモテ、誰にでも好かれそうな印象を湛えている。男性ならば誰もが付き合いたいと思ってしまうのは当たり前。しかしそのオンナの奇行たるや常人の男性では理解不能、発する言葉も目が点になるというレベルを遥かに陵駕しているという。被害に遭った男性曰く「時と空間が歪む思いがした」「オンナの背後に時空の穴が開いていた」「時の彼方に吹き飛ばされた」という証言から、その凶悪で掴みどころが全く無い、時には事件性すら抱えてしまうオンナ達はいつしか「時空女」と呼ばれるようになったのだという。

しかし「時空女」はタチが悪い。あるタイプの「時空女」はこうだ。自分が時空を歪ませる程の力を持つ事を知っている為、付き合って数ヶ月から半年の間はその能力、本性を一切現さないのだ。そしてそろそろ男性が逃げ出さないであろうと認識すると、突如変化を始める。男性は「時空女」とは知らずに付き合ったのに、ある日を境に男性は時空に飛ばされる毎日を送るのだという。それはもうココロとカラダが張り裂ける日々だという。

ある例をご紹介しよう。「光速の時空女」の話である。友人の紹介でマジメな男性Aは美しい女性Zとお見合い的な食事をした。AにもZにも現在お付き合いしている相手はいなかったし、Zの姿は、それはもうAの好みど真ん中だった。でもゆっくりZを知って、良い子だったら付き合いたいなとAが思っていた頃、ZはもうAの事が大好きになっていた。翌日AとZは二人で会ってみた。デートではなかった。Aは、Zがどんな子か知る為に会話していた頃、Zの中では既に恋愛が始まっていた。そしてAはその日Zに告白された。もちろんAには訳が分からない。だからすぐには返事できなかった。それからのZはAに連日電話をし「私は付き合ったら同棲したい」「部屋はこれくらい」「収入は…」などの妄想トークを繰り広げたらしい。それでもさすがに会話を重ね、しかも可愛い容姿のZである。Aも、Zの速さには戸惑いつつも少しずつ好きになりだし、そろそろ告白しようとAが思った頃、Zの中では既に二人は付き合っていた。そして初デートをする二人。その日Aは告白しようと思っていた。デートはごく普通のものだったという。そして付き合おうとAは告白した。しかしZは二人の付き合いにいつしか疲れていたのか、二人の恋愛の行き着く先に不安を感じたのか、その日は何も答えず、翌日Zは電話で突然Aをフッた・・・。ここに書いた事は全て事実だが、書いている筆者すら頭が破裂しそうな事件である。要するに「出会い頭に好きになられて、好きになる前にコクられて、告白する前に付き合ってて、正式交際前に捨てられた」のである。その後Aは女性不信に陥ったという。「時空女」は存在する。男は「時空女」を取り調べしようとする。スタートがただの興味程度であっても時空女は美しく、そして狡猾。案の定男は取り調べ中に「時空女」に惚れてしまう。そして「時空女」の脅威をその身に受ける事になる。この愚かな男達を人は「時空警察」と呼ぶ。「時空警察」は刑事ゆえ「時空女」ばかり捕まえてしまう習性がある。命が大事なら「時空女」には近寄るな!そして決して「時空警察」にはなるな!

このページの先頭へ